リチウムを主成分としている 様々な色の範囲を持つ トルマリン(電気石)。透明で美しい宝石になる種類。
リチウムに富んだ、ペグマタイト中に産出し、六方晶系の柱状結晶で、端面が底面一面のものが多く、柱面には縦の条線がみられる。
珪酸、酸化アルミニウム、酸化炭素、硼素酸、異極晶で帯電することなどが物理的に身体に刺激を与え、
新陳代謝に役立つと、ショール(ブラック.トルマリン)とともに健康石として人気がでた。
トルマリンの中でもパライバは、特別で希少価値が高い。中でも、ピンクトルマリンは愛情のパワーストーンとして人気が高い。
ルーべライト |
赤色やピンクのトルマリンは「ルビーに似た石」という意味でルーべライトと呼ばれている。特に赤色の濃いものはルビーの代用として珍重された。また、中国では官吏のある階級を示す冠に用いられたことがあり、戦前の日本でも中国名でピーシーと呼び、簪や帯留めに細工した。
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シべライト |
赤紫色のトルマリン |
インディコライト |
青色のトルマリン |
アクローアイト |
無色のトルマリン |
クロム |
緑色のトルマリン。エメラルドの緑色の着色成分と同じクロムによるもので、鮮やかで美しい緑色を示す。 |
パートカラー(パーティーカラー) |
トルマリンには一つの結晶の中で二色以上の色を示すものがあり、これをパートカラーと呼んでいる。トルマリンの大きな特徴の一つとなっているが、特に暗褐色と暗緑色の石に顕著に見られる。パートカラーは結晶の底面に平行に層状になって配色している。結晶の中央は無色またはごく淡い色で、上方が緑色、下方が赤色といった具合である。なかにははっきりと色の境界線を持つもの、約二ミリ以下で互いに色が混じり合い、次第に変化しているものもある。
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ウォーターメロン |
結晶によっては柱状結晶の上下軸に平行な同心円状になって配色されている場合があって、外周が緑色で内部がピンクのものは、恰も西瓜を輪切りにしたような感じなので、特に「ウォーターメロン」と呼ばれている。
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トルマリン・キャッツアイ |
トルマリンはチューブ・インクルージョンが発達しやすく、カボッション形にカットすることでキャッツアイ効果を出す。各色のトルマリン・キャッツアイがある。 |
『トルマリンの化学は宝石のつくりというより中世の練金術師の処方箋に近い』と哲学者
J. ラスキンが化学構造の複雑さを説くように 人造宝石はコストがかかるため、作られていないといわれている。だが、パライバの高価さ希少さ、また、昨今のピンクトルマリン人気で、良質なエルバイトの原石は希少になっていることを考えると 作られることも近いと思われる。
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